サイクロプス

憧れのウェディング・ベルのサイクロプスのレビュー・感想・評価

憧れのウェディング・ベル(2012年製作の映画)
3.5
停滞期を挟みながら男女がくっついたり離れたりっていうラブコメとしてはリリー・コリンズの「あと1センチの恋」の方が、恋愛要素が多くて楽しめる(女子高生風にいえば、素直にキュンキュンできるってこと)
こちらはむしろ、恋愛・結婚・家族・仕事にどう折り合いを付けていくかっていう、地に足のついた「大人のドラマ」だ(オジさん的にいえば、素直に共感しやすいってこと)


サンフランシスコの有名店のシェフを務めるトム(ジェイソン・シーゲル)は、ヴァイオレット(エミリー・ブラント)とパーティーで知り合い、1年後にプロポーズして受け入れられる
家族や友達を招いて婚約パーティーはしたものの、結婚に踏み切る前にヴァイオレットがミシガン大学の研究職に合格してしまう
さぁ、どうする
トムはレストランを辞め、彼女に付いていくことにした
しかしミシガンでは腕利きのシェフを雇うような店はなく。。。っていう話


最近は働く女性が結婚しても、子どもを産んでも、仕事を続けられる環境が少しづつ整ってきている
でも夫の転勤(特に海外赴任・留学)となれば、会社を辞めてキャリアが途絶えるケースが殆どのように思う
この映画ではトムが、まさにその格好だ
男女ともに働くという以上、どこにでもありうる話だ

仕事に何を求めるか、結婚や家族に何を求めるかっていうのは、まさに個人(カップル)の価値観であって正解などない
結局は当人が悩み抜いて折り合いを付けるしかなく、この映画はその過程をわりと素直に描いているように思った
僕自身は好きに仕事をさせてもらっている身だけど、娘が仕事を持ち、結婚を考えるような年齢になったらぜひ紹介したい映画だ