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エヴリシング・オア・ナッシング:知られざる007誕生の物語のtjZeroのレビュー・感想・評価

3.5
問題作#25『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開されて1週間が過ぎました。

みなさんのレヴューの傾向を見ていると、ダニエル・クレイグ推しのかたは好評、ボンドマニアのかたは不評…と大まかには分けられそうな気がします。

自分は⭐3.8という中途半端な採点だったのですが、これは、
「カネ出して観に行った作品を、あまりディスって後悔したくない」
というどケチ根性から出たもので、忖度しないマニアの方々の辛口な意見によりシンパシーを感じます。

健闘💦はしていましたが、やはりクレイグのジェームズ・ボンド役への違和感が最後まで解消はしませんでした。

金髪なのは気にならないんですけど、彼ってどちらかというと”悪役顔”でしょう。
007でいえば、ボンドよりも、#2『ロシアより愛をこめて』のKGBの殺し屋グラントの方がはるかにピッタリだと思います。

あのマッチョなフィジカルも、スーツよりはむしろオーヴァーオールの方が似合いそう。
(炎上🔥覚悟で言うと)イギリス紳士、というより、ロシアの農夫のイメージです。

かなりディスってるように聞こえるかもしれませんけど、キラいではないんですよ。むしろ好きな方…#23『スカイフォール』をアイコンにしてるくらいですし。

その『スカイフォール』の後、#24『スペクター』からクレイグは共同プロデューサーも務めるようになりました。
その影響からか、彼の”オレさま色”が徐々に強くなってきたような気がするのです。

その結果、最新作は、”記念すべきシリーズ第25作”よりも、”ダニエル・クレイグ卒業作”のカラーの方が濃くなってしまったのではないでしょうか。
それゆえの、クレイグ推しの好評価&ボンドマニアの苦悶…につながったのだと思うのです。
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