映画おじいさん

NOT LONG, AT NIGHT -夜はながくない-の映画おじいさんのレビュー・感想・評価

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街が停電みたいになるオープニングはどうやって撮ったのだろうとハッとしてしまうくらいに良かった。

後半に出てくる盲目の少女は出てきた瞬間に盲目と分かったので驚くほど上手い女優さんだなあと思ったら本作がデビューとのこと。凄い女優さんです。

あまりにもだからわざとだとは思うけど熊本・天草が舞台なのに殆どの登場人物が東京弁(not 標準語)でかなり気色悪かった。一体どんな狙いでそうしたんだろう? (熊本訛りがあったのは映画内動画の女子高生のみだったと思う)

登場人物が恐ろしいくらい馴れ馴れしい人たちばかりでゾッとした。それに加え難解な物語と人が死んだ話ばかりで闇雲に不安な気分にさせられる。
ひとことで言えば、うつ気味の人は観る際に注意した方が良いかもなザ・自主制作映画でした。

そういえば、父親が死んだのに「死んだクジラは一カ月かけて沈んでいく」(だったかな?)と諺めいたことをドヤ顔で話す兄さんがBOARDS OF CANADAのTシャツを着ていたのも凄く気色悪かった…。