せり

夏の終りのせりのレビュー・感想・評価

夏の終り(2012年製作の映画)
2.6
熊切監督
木下涼太(綾野剛)と小杉慎吾(小林薫)と相澤知子(満島ひかり)の三角関係。知子は涼太と駆け落ちした過去があるが、今は慎吾の妾。結局再び涼太と関係を持つようになるが、涼太がその関係に耐えられなくなり、次に知子がその関係に耐えられなくなって一人小田原に引っ越す。電話をかけてきた涼太と小田原駅で待ち合わせしているところで映画が終わる。

それぞれの俳優さんの演技が素晴らしかった。満島ひかりの妖艶な女性の演じ方。綾野剛の人が壊れていくときの演じ方。小林薫のどこか余裕を感じさせる演技。だが誰にも感情移入できなかった。それは全体の映像の繋げ方がパッチワークみたいで、あるシーン前後の人物の感情の動きが分かりにくいからだ。暗くしていく演出等も、何を表現したいのかよく分からなかった…。
ただ着物や昭和の街並みなどは本物みたいに感じられてすごく綺麗だった。染め物のシーンも。
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