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夏の終りのyumiasaのレビュー・感想・評価

夏の終り(2012年製作の映画)
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愛じゃない、ヒューマニティー。
憐憫!
言葉のするどさよ。

画がいい、光がいい!
と思ったら近藤龍人さんらしい。そこに1番感動した。
美術や衣装も素晴らしかったし、セットも相当リッチに感じる。看板のデザインひとつとっても好き。
それだけに、、何かがもったいない。

逆にすべての画面が美しすぎるのか?人物やモノの置き方が微妙にわざとらしいのか?どこか客観的な目線を崩せない。
主人公やリョウスケの人物としての魅力がいまいちわからないまま進んでいってしまい、彼らの感情に置いてかれる。

倫理的に理解はできなくても、もう少し主人公のことを好きになりたかった。

小林薫が良すぎるのかもしれない。満島ひかりも綾野剛もうまいんだけど、、
小林薫と満島ひかりで「死の棘」をやって欲しいと思った。

熊切監督は「私の男」があまりに良かった。似た感じの演出があったけれど、あの時ほどアドレナリンは出なかった。
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