宮部みゆきの原作は大昔に読んでいる。
この韓国映画版は、原作では、冒頭に登場するだけであった突如失踪した婚約者捜しを依頼する男性を、逆に物語の中心に据えたのが功を奏している。
従兄弟の元刑事と共に必死に婚約者の行方を捜すうちに、だんだんと明らかになる彼女の悲しくも恐ろしい本性・・。
キム・ミニの演技力が、改めて評価された作品として有名だけれど、イ・ソンギュンの熱演があってこそ成立していると思う。最後に二人が駅で会うシーンは、この作品の白眉。エンディングがちょっとあっさりし過ぎていて、余韻があまり残らなかったのだけ残念。