どうしても許せないことがある。
それでも、受け入れている自分がいる。
幸せになってはいけない二人が、僅かな幸せを見つけた時に気がつく。
さよならの時か来たことを…
男と女が一緒にいる理由なんて、他人にはわからない。
幸せだから一緒に居るとも限らない。
そのわからない気持ちを、何処にぶつけたらいいのだろうか。
何事もなく平凡に暮らすのと、一生償うことに全てを捧げて生きていくことを、比べることは出来ないが、過去を逃げて生きるより、とことん背負って生きることの方が、自分自身に嘘はない。
険しい道を歩くしかない。
深い渓谷は、いつまでも流れ続ける。
