ギャス

さよなら渓谷のギャスのレビュー・感想・評価

さよなら渓谷(2013年製作の映画)
3.2
2016.8 w
ネガティヴなおとぎ話。ありえないし異常なのだが、それだけに映画で観てみたいと思わせる設定。
いくら傷つけてもいい相手との、そして、いくら傷つけられてもいい相手との、”幸せでないことが幸せ”な関係とは。その複雑な心情と、隠し事の無い普通すぎる生活の会話のギャップに、こちらの気持ちが揺すぶられる。幸せになりそうで止どまる。見る方は、いつか幸せになって欲しい、とつい思ってしまう。

ただこれは、彼が執念とも言えるくらい善人であろうとするから成立するのだが。
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