美しいだけでした。
ブルース・リーの師匠にあたるイップ・マンと言う人の伝記なんだそうです。
イップ・マンという武術家がどういう人なのか知りませんし、この映画でもそれを詳しく語っていません。
カンフーを美しく見せるだけの映画で、人物の背景に迫るわけでもないようです。
チャン・ツィイーは相変わらずきれいだし、トニー・レオンのどこか愁いを帯びた表情もいいけど、それだけ。
カンフー・アクションもきれいだけど、やたらとスローモーションが多くて作り物臭いのが難点。
時代背景が日中戦争なのに、そのことがほとんど武術家の人生に関わってこないのもつまらない所。
『覇王別姫』や『梅蘭芳』の京劇役者のように、時代とどうかかわったかがもっと描かれていれば面白かったのになぁ。
馬三やカミソリ、など、主人公をとりまく人物の設定や、物語での役回りが良くわかりません。
で、結局、イップ・マンがどうなったのかもわからないまま。
美しいだけの映画でした。
一番おもしろかったのはトニー・レオンの広東語とチャン・ツイイーの北京語の違いでしょうか。
2015/12/31 14:58
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