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爆心 長崎の空のmhのレビュー・感想・評価

爆心 長崎の空(2013年製作の映画)
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現代の長崎を舞台にしたホームドラマ×群像劇。
現代人の悩みと長崎に古くから在住しているものたちの苦しみをうまくオーバーラップさせてる。
連作短編を原作にしてるようで、凝ったプロットで充実している。それを豪華キャストと実直なフィルムメイクで、邦画大作のお手本みたいに仕上げている。名バイブレイヤーたちの競演も楽しめる。
ピアノ演奏を主とした劇伴も素晴らしいけど、それ一辺倒。
いくつものストーリーが同時に進行するので、それぞれがわかりにくいというジレンマを抱えてる。
病んでるひとが二人いて、どっちもちょっとリアリティのないキャラ造形。抱えている悩みはリアルなんだけど、症状とか行動がかなりレア。原作だとリアルなのかな?
タバコ吸えない女優さんがタバコ吸うキャラやってるのとか、どうにかならなかったのかね。なんだこいつ全然吸ってねーじゃんとか、細かいようだけど気になるんだよねぇ。吸う真似してる背伸びキャラだと話し変わってくる。
そうかと思えば、いやにリアルなベッドシーンとかあって、いや、そっちのリアリティはそんないらないかな。むしろうまく省略してくれ。
登場人物全員を集めるラストのしかけ(火事とサギの埋葬)は力技すぎて評価が分かれそうでもあった。個人的には好きでした。
Filmarksは評価低すぎ(2022年4月現在★2.3)だけど、そこまでひどくないっすよ。
面白かった。
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