このレビューはネタバレを含みます
【あらすじ】
第一次大戦下フランス、敗北していたドイツ軍は占拠したフランスの小さな村ごとイギリス軍の部隊を吹き飛ばそうと村に大量の爆薬を仕掛ける。
町の諜報員の連絡を受けたイギリス軍の大佐は、たまたまフランス語が出来るというだけの理由で伝書鳩の飼育係(通信兵)のプランピック二等兵に時間までに村の爆弾の撤去を命じる。
彼が村に着いた時、そこは避難した住民の代わりに精神病院から逃げ出した患者とサーカスの動物たちで溢れていた......。
精神病院の患者をあしらうため、適当に「自分はハートのキングだ」と名乗ったことから、彼は患者たちの「王」として迎え入れられる。
主人公以外、誰一人としてまともな人物が登場しないという、愉快で奇妙な戦争ファンタジー。
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【感想】
狂っているのはどちらか。
精神病院の患者たちかそれとも戦争をして殺しあう兵士たちか。考えさせられるようなファンタジーな戦争映画だった。
え?って鉢合わせから一瞬で決着がつき、戦っているところをみないまま、戦いが終わるからまぼろしの市街戦なのかな。英題が『King of Hearts』(ハートのキング)というのもすき。
ずっと見たかった映画のひとつ。
最後裸で鳩を持って立ってみんなの元に戻るところもよく、個人的にカッコーの巣の上でのハッピーエンドバージョンのようでとても好きな映画だった。
いい反戦映画だったなあ