「悪魔のいけにえ」的直球のスラッシャームービーだが、言葉によるコミュニケートができないという意味では『ムカデ人間』とも通ずるものがある(同じ人出てるし)。
この手の映画でタルいとされてる前半部分をゴダールのごとくジャンプカットで処理するなど、センスの良さが随所に光るが、とにかく中盤のあるポイントでビックリさせてくれて、そこから想像できない展開に。ここにノレるかで評価が分かれるだろうが、カット割りから転がるビールまである映画のオマージュになっており、これがあったからこそ日本人が撮った意味がある。これはぼくの意見ではなく、監督がコメンタリーで言っていたことだ。
タイトルバックもラストカットもかっこよく、ゴアエフェクトもよい。傑作。