Punisher田中

21ジャンプストリートのPunisher田中のレビュー・感想・評価

21ジャンプストリート(2012年製作の映画)
3.8
シュミットは運動神経が悪いが、頭は冴える。ジェンコは運動神経は良いものの、当たり前は悪い。
そんな凸凹な2人がコンビとして警察官となるものの、あることがきっかけで左遷されてしまう...それは21ジャンプストリートという麻薬を取り扱う暑。
2人に課せられたのは「高校」に潜入捜査をすることだったーーー?!

設定、登場人物、絵面、全てがアホで、アホなアホコメディ。ほんまにアホ。
コメディとしては傑作だったが、やはり笑いの種にブラックジョークを入れて欲しくなかったのは内緒。
テンポが良ければそれなりに金もかかっているので、車は吹き飛ぶしドンパチも割とやってくれる、パーティシーンも意外に豪華。
アホアホ綴っている中でこういったことをいうのもアレだが、作りも結構しっかりしている。
アホほど高校生活で青春を謳歌していた自称プロムキングのジェンコと冴えなくて暗い高校生活を送っていたシュミットが、潜入した高校生活で全く真逆のカーストに至るうまさとコンビの凸凹感がしっかりハマっているから観ていて気持ちいいし、人の成長を結構現実的に描けている部分にも感じる。
国文化が違うので、コメディと言っても笑えない部分が多かったりするが、今作に関しては共通する日常から引用するネタも多いので結構楽しめる。
チャニングテイタムが偏差値3の役を演じている時点で既に面白すぎるし、勉強にハマり出す描写がCute&オモロー。ヲタクのキャラも良かった。
ただ、これだけ良いと欠点がどうしても悪目立ちしてしまう、年代的に仕方ない部分があるがブラックジョークでのお笑いがどうしても鼻につく。誰かを貶す笑いではなく、誰かを讃える笑いをどうか提供して欲しかった。