てる

21ジャンプストリートのてるのレビュー・感想・評価

21ジャンプストリート(2012年製作の映画)
3.6

やたらと人気があると思ったけど、なんともアホな作品でしたね。
現代のアメリカのコメディ作品って感じでした。でも、意外と12年も前の作品なんだね。

高校時代にイケてないモートンとイケていたけどマヌケだったグレッグの凸凹コンビが織り成す青春コメディ映画。
警察官が高校生に扮し潜入捜査するってだけで無理がある。もし、私が上司ならば、こんなアホな2人を潜入させるなんて愚行は絶対にしない。

まぁその設定は置いておくとして、要は高校時代を上手く謳歌出来なかった2人が青春をやり直す話しなわけだ。確かに高校生をやり直すのは楽しいかもしれない。あの頃に出来なかったあれやこれや。一度苦汁を味わった者だけがわかることもあるだろう。
イケてなかったモートンは見事に第2の高校時代を謳歌出来ていた。それは年代があるのだろう。オタクが人権を得て、彼をバカにしない文化が根付き、彼はクラスの人気者にのしあがった。一方で、人気者だったグレッグは第2の高校時代を全然別の道で謳歌する。それはかつてイジっていたであろうオタク達との友情であった。

全然真逆の個性の2人が、第2の高校時代で真逆の立場につくのが、この作品の面白い点だ。
それぞれの立場になることで、かつての自分と向き合い、友情を深めあうという話しであれば、なお面白かったことだろうが、その辺はあまり語られていなかったのが残念。
コメディやヒーローイズムに流されてしまっているのが、アメリカの作品ならではだと感じる。
でも、2人のアホさ加減に笑いが止まらず、あっという間に終わってしまった。なんとも飽きない作品でした。

ところで、ジョニー・デップが出演していたね。なんでまたこんなとこでカメオ出演してるのかと思ったら、この作品のドラマ版でジョニー・デップとピーター・デルイーズが主演を演じていたのね。当時のファンからしてみたらかなり胸熱な演出だったのね。全く知らなかった。
やっぱり、色んな作品を観てないと、楽しめないこともあるんだねぇ。
てる

てる