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エイリアン バスターズの一人旅のレビュー・感想・評価

エイリアン バスターズ(2012年製作の映画)
5.0
アキヴァ・シェイファー監督作。

オハイオ州を舞台に、町の自警団とエイリアンの攻防を描いたSFコメディ。

コメディグループ「ザ・ロンリー・アイランド」のメンバーであるアキヴァ・シェイファー監督がベン・スティラーを主演に迎えて撮った日本劇場未公開作品。オハイオ州の田舎町グレンビューを舞台に、コストコのマネージャーを務めている主人公が、お店の警備員を惨殺した犯人を突き止めるべく、募集に集まった3人の男達と地元自警団「ご近所ウォッチャー」を創設して勝手に捜査を始めるが、実は町に潜んでいるエイリアンが警備員惨殺の犯人であることが判明し、彼ら自警団はエイリアンによる地球侵略を阻止すべく力を合わせて立ち向かうが―というSFコメディとなっています。

エイリアンが町の住民と入れ替わる―古典SF『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(56)やそのリメイク『SF/ボディ・スナッチャー』(78)の設定を踏襲しつつ、どこか情けない大人達が地元の平和と安全を守るべく未知のエイリアンに立ち向かっていく様子をコメディタッチに描いたご機嫌なエイリアン物ですが、コストコの広い店内を舞台にしたクライマックスでは本格的な対エイリアン戦が活写されます。

主演のベン・スティラーを筆頭にヴィンス・ヴォーン、ジョナ・ヒル、リチャード・アイオアディら癖の強い役者が勢揃いしていて、彼ら4人組の気の抜けた掛け合いと下らない喧嘩そしてコストコをネタにしたアメリカンジョークがコミカルで笑いを誘います。映画のノリという意味では『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(13)に共通したSFコメディであります。
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