昨日の一本。ネトフリ駆け込み映画その2。
観てて解る貧弱な絵面は低予算映画のソレ。しかしこの映画はそれと同時にアイデア次第でもある。視点が主人公のバイシクルの視点と同じまたは低くされているので同じように一体感を得られながらマンハッタンを駆け巡る。持ってるスマートフォンがiPhoneじゃないのもなんか良さげ。グーグルマップのような渋滞予測もなく頼りになるのは自分の卓越した洞察力と脚だ。
傍から見れば彼らはまたチャリカスに過ぎないのだが、彼らなりのプライドがありその走り屋と同じようなシンパシーがあるのだろうか。そういう距離感の近さもまた本作の良いポイントだろう。
中盤で彼は追い回される理由としてパッケージがシャブがなんかと思う訳であるが、それはそうだろうと。自分達は清く正しい飛脚だと思っているのはちょっと失笑なのだが、それもチャリ野郎の若さの表れということにしておいた方がいいのか。
まとめたいのに全くまとまりがないが、総じてシンプルで見やすいし「レオン」のスタンスフィールド刑事のようなどうしようもないクズに追い回される姿とそれに立ち向かう運び屋の単純明快さも良し。ステーキや海鮮丼のような豪華な映画とは違うポップコーンのようなお手軽爽快ムービーを求めていればこれは良いチョイスになるだろう。