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終戦のエンペラーのtonahikoのレビュー・感想・評価

終戦のエンペラー(2012年製作の映画)
3.4
終戦直後の軍部と天皇陛下の関係性、アメリカの天皇陛下の扱い方が分かって非常に興味深かった。

新日のフェラーズ准将が当時の日本人にとっての天皇陛下の意味合い、アメリカ本国の厳しい姿勢、マッカーサー元帥の激しい要求の狭間で葛藤する姿がリアルに生々しく描かれている。

特に皇居を警備する憲兵の態度、側近の言動などがこの国に長きに亘って生き続け、育まれてきた皇室がどのようなものであるのか、今更ながら考えさせられた。
言うなれば、日本人としての拠り所だろうか。個人的には、日本人として、宗教などより納得感がある。

この映画を見てから、YouTubeに上がっている玉音放送を聴くと感じ入るものがある。

フェラーズ准将についてはかなり拡大解釈されているようで、日本人の彼女の存在もかなり脚色がかっている点が気になり、マイナス0.2pt。
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