こぅ

3階の見知らぬ男のこぅのレビュー・感想・評価

3階の見知らぬ男(1940年製作の映画)
3.8
ボリス・イングスター監督による、【フィルム・
ノワール】。

タイトルには、グッときたが想像とは違っていた。
そもそも原題からタイトルが間違っている。

OPクレジットのアパート3階の住人のシルエットが
良い。

脚本のテンポが良く、ストレスは皆無。
序盤のマイケルの目撃した公判シークエンスも
クリアすると、、マイケルのモノローグで回想が
始まるが、その後、新展開になり、マイケルの◯の
シークエンスが始まる、、出来は良いが、ちと冗長に
感じた。新展開もまた、最初の事件と繋がって、
マイケルも同じ状況(テーマは冤罪)に立たされる
のは良い。
アパートで逃げる見知らぬ男を追うマイケルとの
階段シークエンスの【陰影とカット割】の上手さに
唸る。
本作の暗部に於けるライティングは、フリッツや
ロバートに負けず劣らず全て満点で、文句無し。

終盤はあまり展開が広がらなかったのと、恋人、
ジェーンの行動が、勇敢⁈お馬鹿だったのは、
頂けない、、。

冒頭のカフェから始まり締めにまたカフェ
帰結させるのが、スマート。


ラストのちょっとした【オチ】がホッとした。
こぅ

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