お豆さん

モネ・ゲームのお豆さんのレビュー・感想・評価

モネ・ゲーム(2012年製作の映画)
2.5
『チャーリー・モルデカイ』があまりにあまりにだったので、似た路線の作品をもう1本。イギリスとアメリカを行ったり来たりするあたりは、この手の映画には十八番なのだろうか(そういえばホイッスラーの名画が絡んだ『ビーン』もイギリスからアメリカへ飛んでいた)。『モルデカイ』では、そこに中国とロシアのマフィアが絡んでくるのが、こちらでは日本のメディア王が登場。日本人がゴッホやモネを買いあさっていたのは大昔の話だし、マシューTV的日本人観もあんまりだが、そこらへんは意外に大事なポイントだったりするのかな。あと大戦中のナチス・ドイツによる略奪の混乱に紛れて名作が行方不明になり、それを世界中の大富豪が探し求めるのも、この手の映画あるある。

正直、どちらも薄っぺらい内容だったけど、売りたい側と買いたい側との駆け引きを中心にすえた『モネ・ゲーム』の方がちょっとだけ高得点。同様に下品なギャグも挟みつつ、コリン・ファースとアラン・リックマンの貫禄のおかげで『モルデカイ』ほど重くならず。それにしてもファイナル・カットの破壊力ときたら。それだけであれば星5つ。
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