odyss

孤独な天使たちのodyssのレビュー・感想・評価

孤独な天使たち(2012年製作の映画)
2.5
【ベルトルッチにしてはイマイチ】

原題は、英語に直すなら"me and you"。
久しぶりのベルトルッチということで期待したのですが、うーん、今一歩かな。

スキー旅行をサボって自宅マンションの地下室に隠れた14歳の少年。そこに異母姉がころがりこみ・・・・という筋書き。

まだ大人になっていない、しかし大人になり始めの頃の男の子と、若い盛りの、しかし人生が必ずしもうまく行っていないらしい女のお話。

異母きょうだいという設定でもあるから、何か性的な含みが出てくるのかな、と思って見ていたのですけれど、最後までそれがなかった。

いや、別になくても構わないんですけど。他の何かがちゃんとあればね。

でも、その他の何かがあるようには見えない。姉は○○中毒だし、ヤバい交際関係もあるような感じですが、最後まで事ははっきりしない。そして少年は最後まで受け身のままです。

つまり、この話、本来なら14歳の少年が異母姉を通じて、ヤバいところも含めて大人の世界に入っていくというストーリーだろうと思うんだけど、そこが曖昧なままに終始している。曖昧なりに面白ければそれも可ではありますが、あんまり面白いという感じがしない。少年にとっては面白かったかも知れませんが、観客には面白くないのです。うーん・・・
odyss

odyss