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孤独な天使たちのharuのネタバレレビュー・内容・結末

孤独な天使たち(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

予告見たときはそこまで興味湧かなかったけど、オススメされたので鑑賞。
結果…ベルトルッチ…!やっぱり好きだー!

ロレンツォとオリヴィアは異母姉弟。
長らく会ってなかったけど、1週間バッチい地下室で同居生活を送ることに。そして絆を深めていく…という、ストーリーだけで良い話臭がハンパないけども、ただの感動ストーリーではない。
まずこの姉弟のキャラが濃くてね。

姉→ヘロイン中毒のアーティスト
弟→趣味が蟻地獄観察

要するにとっても変わった姉弟。
まずオリヴィアのカリスマ性がやばい。実際彼女は女優ではなく、アーティストのようで、オーラバンバン出てます。ファッションが激イケてる!てかあれを着こなしちゃうのがさすが!
ロレンツォは言動がやや不思議系のオトモダチいないよね?の典型。いつもイヤホンで外部をシャットアウト。かなり過保護な母ともギクシャクしていて、孤独なのね。

序盤の二人は感動の再会とはいかなかったが、やっぱり姉弟なのね、1週間後には信頼関係がしっかり構築。
デヴィットボウイの曲に合わせてダンスするシーン、じーんときました。歌詞と二人の気持ちがマッチしすぎ。互いをわかりあえるのは互いだけ。
別れ際に交わした約束。姉はヤク断ちを、弟は隠れないことを。ラストはいろいろな見方ができると思いますが、私的には、ロレンツォは希望が見えた、姉はやっぱりダメっぽい気がします。
二人で過ごした時間は夢のような時間で、別れはそれぞれ現実に戻ることを意味する。ロレンツォも姉と別れた瞬間、イヤホン出してましたから実は成長してねぇのか?とも思ったのですが、彼のラストの表情が晴れ晴れしていたので、何かは変わったんじゃなかろうかと。
オリヴィアもヤクやるときに、弟を思い出してほしいですね。
haru

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