「ゲロゲーロ ゲロゲーロ おうじはおなかがへったぞよ!いそいでおやつをもってこい!はちのこどもをさらってこい!」
見終わってしばらくはパコの声が頭で響いて鳴り止まない。ストーリーは無理矢理なくらいに泣かせようとするし、演出も無理矢理なくらいに泣かせようとするのがギンギンと伝わってくる。でも泣いた
「お前が俺を知ってるってだけで腹が立つ!」が口癖の大貫(役所広司)がある病院でパコという女の子に出会う。どんなに色濃い1日を過ごしてもリセットされるかのように次の日目がさめると何も覚えていないパコの頭に残りたいと願った大貫が、皆に呼びかけパコが母に誕生日プレゼントにもらった絵本を劇にする。
パコの絵本に出てくるガマの王子が大貫にそっくりで、「ごめんよみんな」と自分に重ねて台詞を言う大貫がすごくよかった。大貫とパコだけでなく、出てくる人たち一人一人に物語がちゃんと添えられていて、それもなんかよかったな〜。へんてこだったり、悲しかったり、苦しい経験を皆がしていて。
泣かせようとしてるのがもう見え見えなんだけど泣いちゃったし、映像がカラフルだから見てるのも楽しい。もう何回も見てる映画、これからも何回も見るだろうな
本当に絵本を見ているようで、セットさん?大工さん?すごいな〜と思った。