ペイン

成功の甘き香りのペインのレビュー・感想・評価

成功の甘き香り(1957年製作の映画)
4.3
ニコラス・W・レフンやS・クレイグ・ザラーのオールタイムベストの1本。

とにかくモノクロ撮影がリッチで、夜の街の捉え方等にジョン・カサヴェテス『アメリカの影』や『すべてが狂ってる』くらいの頃の鈴木清順作品にも近しいムードがある。

たしかに主人公の腰巾着ぶり、そのハイエナ男ぶり等には、『ナイトクローラー』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の源流を感じさせる←(※ザラーはこの2作共にフェイバリットに挙げていて、スコセッシは『成功の甘き香り』に多大な影響を受けている)。

ただバート・ランカスター出演作という意味では『大列車作戦』や、本作『成功の甘き香り』も良いには良いけれど、個人的に『エルマー・ガントリー/魅せられた男』がダントツで推しではある。
ペイン

ペイン