MayumiM

命ある限りのMayumiMのレビュー・感想・評価

命ある限り(2012年製作の映画)
3.4
ストリート・ミュージシャンと令嬢が恋に落ちるも、令嬢には父親の決めた婚約者が……という王道悲恋モノからスッタモンダでハッピーエンドになる過程を3時間弱というインド映画では当たり前、ハリウッド物に馴れてる身としては少し長めの時間で彩られた歌って踊るメロドラマ。
ロンドンを舞台にしながら信仰や家族のしきたりといった閉塞のモトで愛のあり方を模索するという一作で、失恋の勢いで軍隊(しかも爆弾処理班)に入隊したり、事故で記憶が飛んじゃったりと奇想天外な印象を持たせながらも、何故かファンタジーにならないトコロは絶妙。
サマルが記憶を取り戻してインドに戻っていく辺りはビミョーにダレた感じが拭えないし、爆弾処理の現場に民間人が入り込んでるトコロはイイのかそんなコトでインド軍と思わなくはないけど、諸々を許してしまう期待感を盛り上げてくれていた。

でも、ロンドンの駅でいきなり爆弾処理し始めたら、まずはテロリストだと勘違いされるんじゃないかな……と思うんだがどうだろう (笑)。
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