ゴン吉

タイガー 伝説のスパイのゴン吉のレビュー・感想・評価

タイガー 伝説のスパイ(2012年製作の映画)
4.2
敵対するインドとパキスタンの諜報員による禁断の恋と活躍を描いたロマンティック・スパイアクションドラマ。 
サルマン・カーンとカトリーナ・カイフが主演を務め、ランヴィール・ショウリー、ギリーシュ・カルナード、ロシャン・セス、ガヴィ・チャハルらが共演。 

インドの諜報機関RAWとパキスタンの諜報機関ISIはお互いに敵対しあっていた。対ミサイル技術の権威である教授(ロシャン・セス)に不審な動きがあるとの情報を得たRAWは、凄腕の諜報員タイガー(サルマン・カーン)に教授を監視するように指示。タイガーは作家と偽って、教授の家でアルバイトをしている美しいインド系イギリス人の娘ゾイ(カトリーナ・カイフ)と接触するが、彼女に恋してしまう…

スパイ映画というよりはアクションを交えたラブロマンスをメインにした作品で、ユーモアもありとても楽しい作品です。
夜11時のセントラルパークでのデートでは池に仲の良い二羽の白鳥がいたり、流星のサプライズもありロマンチック。
もちろんカーチェイスはもとよりトラムも使った縦横無尽に駆け巡る派手なアクションも楽しめる。
スローモーションを上手く取り入れたアクション映像が素晴らしく、友達のジェームズ・ボンドも真っ青です。
パグのロケットが可愛らしくて作品のマスコットになっている。 
インド映画ではお馴染みのノリノリな踊りは少な目だが、効果的に挿入して作品を盛り上げている。
BGMも緊張感を高めて素晴らしい。
二人のスパイがインド・ニューデリーはもとより、アイルランド・ダブリン、トルコ・イスタンブール、キューバ・ハバナなど世界中を飛び回りながら騙し合いを繰り広げ、二転三転する状況にハラハラさせられる。
ロマンスとユーモアとアクションを絶妙にミックスさせた見ごたえのあるスパイ作品です。
「狂気のない愛は愛ですらない」  
クライマックスは、バイクと自動車と小型機が入り乱れたアクションで盛り上げ、最後まで結末が読めずに楽しめた。
ラストは監督のインドとパキスタンの確執に対する熱いメッセージが感じられる。
「タイガーとゾヤはきっと 世界のどこかで この展開を喜んでいる」

2024.5 BS12で鑑賞(衝撃!笑撃!!Show撃!?映画祭・吹替完全版)
ゴン吉

ゴン吉