Jeffrey

マルサの女をマルサするのJeffreyのレビュー・感想・評価

マルサの女をマルサする(1987年製作の映画)
4.0
「マルサの女をマルサする」

冒頭、エンターテイナー伊丹十三。彼の画期的な映画の裏を写した最高のメイキングフィルム。あらゆる情報、知識と知恵、役者の動き、裏方の力量、女優と俳優、映画タイトル。今、美しくも強固な人間模様が映し出される…本作は超絶面白いメイキング作品が六作品入り、さらに特典映像として三つの撮影現場や作品ができるまでを描いた特典BDで、この度二度目の鑑賞したが非常に面白い。すべての上映時間を合わせると六七二分と長いが、あっという間に見れてしまうほど映画の裏舞台が知れて非常にためになる。監督のナレーションとともに役者の演じ方やスタッフの力量が写し出されていく。とりあえずマルサのメイキングは最高である。彼女のおかっぱヘアーが最初は様々な違ったヘアーになっていたことや、そばかすをつけるまでの苦労とか様々なことが知れて非常に価値あるメイキングである。マルサの女ファンの僕にとってはたまらない映像だ。

それに制作費がこと細かくナレーションされていて非常に興味深い。それに宮本信子がタバコを吸えないと思うんだけど、マルサの女の板倉はタバコを吸うため、タバコの煙を口に含めた瞬間苦い顔をしているのが可愛かったし、夫である監督があなたタバコの吸い方下手だねって言うところも笑える。タンポポの時の監督のファッションがなぜか中華服っていうのも笑える。帽子はカーボーイだし。それに岡田茉莉子が車運転できないから吹き替えの人を使ってやったり、照明が高すぎて机が低いので机を高くしてごまかしたりと色々と映画の嘘まで教えてくれている。それに伊丹十三の作品に必ず出てくるのがメガネをしている人物とつるつる頭の人物と土砂降りの雨と言うこともわかる。
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