ナナシ774

アップサイドダウン 重力の恋人のナナシ774のネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

ごつごうしゅぎってな~に?
そう聞かれたら、こう答えます。
「この映画をみれば分かるよ!」と。
そう!この映画こそ、ザ・ご都合主義映画です!!

まず映画が始まってすぐ、モノローグを聞いた瞬間
「あれ?これはやばいかもしれない…。」
その後、その予感が的中するが如く、スムーズすぎる物語の展開が繰り広げられ、カタルシスも何もないまま終わりました‥‥‥。

気になったところは
キャラクターを掘り下げないせいで、全然驚かなかったクビになるシーン
ランチの約束をして会ったとき、少し気持ち悪さを感じた主人公の態度
最後に活躍なしでフェードアウトする会社の社長たち
必要以上に多いキスシーン
投げっぱなしの問題が山積み
最後のモノローグ「それはまた別のお話」って古くない?

特に開いた口が塞がらなかったのがふたつ

一つ目は
彼女に名前を偽っていたことがバレ、その後再会したときに
「思い出した?」「少しずつね」
そしてイチャイチャし始める

主人公は思い出してもらう努力を何もせず、会って話してまた次会ったら思い出すって‥‥‥。
せめて、思い出さなくてもいいと決意して、接していくうちに、彼女が徐々に思い出し始めるとかそういう展開に出来なかったのでしょうか。

二つ目は
最後の「私、妊娠したの」

いや、いつよ!?と思った人の方が多いはず。確かに思い返せばあそこかなって場面はありますが、追われている状況で外で服着たまま回転しながらですか?その映像が撮りたかったのは分かりますが、ちょっと無理があります。
妊娠した子が双子だから下の世界に住めるとか言ってましたけど、そうですかとしか思えませんでした。

大まかなプロットやキャラクターは決して悪くなかった。
なのに、このような惨状になってしまったのは、脚本のせいでしょう!
あまりに幼稚で未熟でお粗末で、出来が悪いとしか言い様がありません!

現に同じような設定のアニメ映画、サカサマのパテマは面白かったのですから。

期待していたのもありますが、久しぶりにがっかりさせられた映画でした。
中盤はすんなり見れてしまったこと
映像や役者陣は良かったこと
を考慮して、評価は2点でもいいと思ったのですが、こんなにはっきりつまらなさがわかる作品も少ないと思うので1点にしておきます。

ちなみに、日本でそこまで人気のないヒロイン役のキルスティン・ダンスト。みなさんが思うほど悪いとは思いませんよ。