中重優

ポゼッションの中重優のレビュー・感想・評価

ポゼッション(2012年製作の映画)
3.2
本作はロサンゼルス・タイムズ誌にて
報じられた実話を基に制作された映画。

ガレージセールである箱を手に入れたが為に
巻き起こる不穏な出来事の数々、
その元凶は何なのかを描いていました。
こういう映画を観ると、
中古品とか買うのが怖くなります。

序盤で前の所有者のおばさんが
箱を壊そうとして、
むちゃくちゃに叩きのめされてるシーンは
箱の恐ろしさを印象付けるいいシーンで、
一気に"この箱は何なんだ?"と
引き込まれました。

ホラー表現は現実離れしていますが、
箱を手に入れてから
次々と起こる不穏な出来事や
離婚直後という状況から疑心暗鬼に陥る
家族の様子など、
生々しさを感じる部分もありました。

中盤の終わり頃から
箱の正体が明かされていくのですが、
この展開は類似する作品が
何作かある様な気がして、
少し残念でした。
ユダヤ教徒流のエクソシズムは、
初見でしたが。
違いはそれぐらいです。

ラストのシーンは、"次は我が身"という
メッセージなのだと思うと、
身近にある品々に同じようなものがないか
不安になりました。
中重優

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