真世紀

ビッグフット UMA確認。の真世紀のレビュー・感想・評価

2.1
恒例のAmazonプライムもうすぐ配信終了に慌てて駆け込み。こんなん掴んじゃいました(爆)。

冒頭、森の中を走って逃げている若い女。倒れたところに聞こえる咆哮。足首を掴まれ、そのまま悲鳴をあげながら森の奥に引き摺られていってしまう。

8月4日金曜日午前7時32分、テキサス州ボギー・クリークと無駄に詳細なテロップが入り、ベテランと若手の保安官二人組が腕が引きちぎられた車内の男の遺体を検証するシーンへ。死体見て嘔吐しつつ、若手が「ヤツの存在をいつ認めるんですか」と糾弾。ベテラン、車の中から女性の身分証を発見というアバンタイトル。

そして、ビッグフット目撃などの新聞紙面や森の中を闊歩などの細かいカットをつないだオープニングクレジット。原題は舞台の地名、Boggy Creekとシンプル。邦題、伝わりやすくするのはともかく、句点まで付けてるのは謎。

ついで、Texas Battleと出るので「ん、副題?地名だけだとやっぱ地味だしな。テキサスチェーンソーマサカーみたいに景気よくしてんのか」と思ったら、後で調べて判明したけど、キャスト男優の名前なんね。紛らわしいよ!「ファイナル・デッドコースター」にも出てたそうだけど忘れてたよ!

そして、本編。画面奥からランニングしてくる女性の遠景。そして、生足からタンクトップ胸元へとせりあがって映し出されるお顔は「ん?」。ちょいデコッパチ系統の正直可愛くないこの方がヒロインなの、という所から失礼ながら作品への不安感が漂い出す(ルッキズム失敬)。

改めてレビューのために冒頭だけ見直すと、このランニングもなんか無駄に長い。可愛くない子がちょっと口開いて少し胸元揺らして走っていても何も響いてこないもんだなと、「全力坂」比で思わされる次第(絶対このレビュー、目にすることないと思うけど、主演女優の方、失敬)。

そんなヒロイン、スポーツ好きのアクティブ系かと思いきや、内向タイプ。亡き父を偲んで例の場所にある思い出の別荘へ。同行の親友女性が顔馴染みの男の子も誘ったの、と言い出したらその男が高慢キャラの彼女まで連れてきて、さらには親友彼氏(これがテキサス・バトルさん)まで押し掛け。

買い出しに行った店、出されたお冷やに虫が混入。平野レミを雑にしたような風貌のおばちゃんにそれを指摘すると、コップの中に指突っ込んで取り出し、「はい、きれいになったよ」。さすが猟奇の地テキサスの田舎の洗礼のくだりは不覚にも吹いた。

別荘の隣人は訳有り風。妻が行方不明になっていると語り、地域に伝承されるビッグフットの仕業と一行にこの地を離れるよう警告するも、ヒロイン、一笑に付す。

なんか長々書いてるけど、この先は面白いことも終盤まで本当になく、ヒロインとの急接近、高慢系彼女つま弾き飛び出した彼女がなんて若い男女五人の様を見せられ、酔いながら観ていても、観たかったのはこれじゃない感が増し増し。

訳有り隣人も、車のボンネットに転がった動物遺体を「あなたの仕業でしょ!」とヒロインに追究されるぐらいで、冒頭からビッグフットの姿ちょい見せされてる観客的にはミスリーディングにもならないんだけど。

さらに、ネタバレ失敬になりますが(以下、ネタバレ警察の方はお互いに検挙回避のために本作冒頭の保安官ばりな回れ右よろしく)。

なにぶん、「グラップラー刃牙」なら対夜叉猿ぐらいな「テキサスバトル」を勝手に期待した分、「ラストの衝撃」もそりゃ、夜叉猿だってジュニアがいたんだし、複数個体による一族展開も種なら当然だよなと衝撃は甚だ薄いのであった。

無駄に字数をかけたレビューだが、結論は残念の一語なのであった。
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