ニコラス・ウィンディング・レフン監督の演出センス、映像センスやはりすごいなー。
自分で自分の人生語る形式はよりメタ視点で滑稽にみせてくれて良かった。
そしてトム・ハーディの体当たりで衝撃的なお芝居が圧巻！
色んな姿が観れるけど、「ニッ！」て笑顔が最高すぎてかわいすぎて忘れられない。
実在の犯罪者マイケル・ピーターソンをめっちゃチャーミングに表現していた。
まあチャーミングと言って良いのかどうかという感じではあるが、この理解不能かに思える犯罪者のその内面に、誰しもが一定は共感できる部分があるように描いていると思う。
そこから発生する行動は異常だけど…。
ブロンソンことマイケル・ピーターソンが実際どんな人かは知らないけど、どこにいても自分の居場所じゃない気がして欲求が満たされず、しかし有り余る行き場のないパワーを暴力にしか変換できなかったんだろうか。
暴力は振るわないにせよ、どこへ行っても満たされない気持ちというのは大なり小なり人間誰しもある気はする。
