Daisuke

ブロンソンのDaisukeのレビュー・感想・評価

ブロンソン(2008年製作の映画)
4.0
[全てに拳を叩き込む]

『本当にヤバい映画たち』
第2回目はイギリス史上「最凶」の犯罪者を描いた「ブロンソン」を紹介しました

https://t.co/3v5C6UVlgV

再鑑賞し、劇中のトム・ハーディが
「何回殴ったり蹴ったりしてるのか?」
をカウントしてみましたので、回数は是非とも上の動画でご確認してみてください。



※前回鑑賞時の感想です


まいった。これは最高だった。
誰も抑える事ができない実在した囚人の物語をトム・ハーディが身体を張った怪演で見せきった作品。

「俺は有名になりたい」
という動機から、社会のルールを完全に無視し暴力で蹂躙しようとする男。
刑務所内でもその暴力性は衰えず、むしろ「最高のホテルだ」とその凶悪性は増すばかり。

どこまでもどこまでも拳を叩き込む。
しかも才能を認められた芸術にすら叩き込む。
そう、恐ろしいことに彼は「美」に対しても拳を叩き込んだのだ。

彼は言う、

「俺は屈しない」

神、悪魔、そして美にすら屈さない男。
自分の衝動をただ純粋に拳へと伝達する獣。
これはもう人間にはどうしようもない。

そこには、
バチバチに光る「エネルギーの塊」があるだけなのだから。
Daisuke

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