土屋ノリオ

ブロンソンの土屋ノリオのレビュー・感想・評価

ブロンソン(2008年製作の映画)
3.8
『ネオン・デーモン』を観て、同じニコラス・ウィンディング・レフン監督の本作を久しぶりに観たいと思っていたら、なんとNETFLIX【ネトフリ】にあり鑑賞したが、なんと無修正・・・。トム・ハーディーのアレもしっかり見れてしまうのはビックリ(ちょっとショック、観れば分かってもらえると思います)。
21世紀の『時計じかけのオレンジ』と言われるのも分かる、英国で最も凶悪な囚人の実話をもとにした、キレがありインパクトがある作品。主人公はチ「チャールズ・ブロンソン」を名乗る、マイケル・ピーターソンで、子供の頃から暴れん坊、たった26ポンドの強盗で刑務所に入所し好き放題な行動を取っていく。

「有名になりたかった」
「制御不能」
「刑務所が大混乱」

と英国の新聞の紙面が躍っていく。

その後も
「刑務所って最高!!」

と変わらぬ生活をするのだが、看守たちはさすがに手を焼き、精神病院→異常人格犯罪者を収容する病院→金が係り過ぎる→釈放、とむちゃくちゃに展開。しかし人を殺さないし、女性にも割とやさしいところもあり、なんと実在の人物であるこの主人公は、現在も服役中なのも凄い話。音楽はペット・ショップ・ボーイズ「哀しみの天使」を流したりする独特のセンスを持っているので、ジョージミラー監督の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も大好きですが、このレフン監督の『マッドマックス』も違う意味で観て見たかった。
(ニコラス・ウィンディング・レフンは当初、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の監督候補に上がってました)
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