ギャス

スノータウンのギャスのレビュー・感想・評価

スノータウン(2011年製作の映画)
3.3
リアルな胸糞シーンが長め
苦手な人は注意が必要かも。

事実を元に描く、
まるで教科書のような「有害な男らしさ」が支配する殺人への道。

ある低所得者層の時間の過ごし方考え方、そこに染み込んでいる暴力的解決の発言や意見交換の場、
そしてそこに居合わせたようなカメラワークのおかげで
洗脳、というか間違った思考回路がとても自然に形成されていく過程を目撃した気持ちになった。

説明があまりなく、登場人物たちの関係性がちょっとわかりにくかったのが難点。

ネタバレ
途中のカンガルーのブツぎりシーンや
執拗な首絞めシーンにはちょっと引いた。
解体シーンは人間への暴力を、そして
首絞めシーンは、正義としての殺人を主張していても単なるサディストであると示唆しているのだろう。
が、かなりきついシーンだった。

間違っていると勝手に判断した人間を暴力で排除するという、法を無視した考えは今でもますます増長している。
社会の何がそうさせるのか、どうしたら防げるのか。。途方に暮れる。
ギャス

ギャス