GODZILLASAURUS

スノータウンのGODZILLASAURUSのレビュー・感想・評価

スノータウン(2011年製作の映画)
2.5
「ただ悲しい」

この作品を観るまで、スノータウン猟奇殺人事件のことを知らなかった。
事件のことを調べてみて驚いた。オーストラリア史上でもトップクラスにヤバい事件だったとは。
この作品は、その一部を元に作られているので、悲惨で暗い話。
犯人のキャラが立つサイコスリラーといった感じでもなく、ただ犯行の一部始終を犯行に手を貸してしまった男の子の視点から描く物語だったので、映画として面白いかと言われれば、面白くはない。物語も抑揚はほとんどなく、淡々としているだけだった。

主人公の男の子が序盤からラストまでとにかく辛いことだらけで、多くのシーンで涙を流しており、観ていてほんと不憫でならなかった。

犯人は、小児性愛犯罪者や虐待者を葬るという正義を盾に犯行に及んでいるが、結局暴かれた本質は、ただの殺人衝動が抑えられない異常者であり、作中で1番のクズ野郎も結局そいつだった。
凶悪犯罪者への私刑を死刑で行うことは話題にあがりやすいが、憎しみを断つには何が正しいのだろうと考えさせられるという側面もあった。星2.5
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