円柱野郎

エンド・オブ・ホワイトハウスの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「ダイ・ハード」の1作目を思わせるような占拠された屋内での攻防戦が魅力。あれだけ警備の厳重なホワイトハウスが敵に占拠される事態なんて、正直言って荒唐無稽な設定に思えるけど、そこを航空戦による陽動、人海戦術による銃撃戦、潜入工作による大統領の拘束で成立させ、その手際の良さにも思わず納得してしまう演出で感心した。一方で、ジェラルド・バトラー演じる主人公だけが生き残って潜入できたくだりも、彼の身体能力の説明と併せて上手く組み込んでいて上手いなあ。最後まで彼の無双に近いんだけど、敵の悪辣さを際立たせることで主人公に肩入れしてしまう振り方もアクション映画の鉄則とは言え見事にハマってます。
テロリストに対峙するのは主人公だけではなく、拘束された大統領や、大統領代理となった下院議長達も同じ。そういった危機管理に立ち向かう姿がまた渋いけど、国防長官役のメリッサ・レオがテロリストに屈しない姿に、国に忠誠を誓うという矜持を見た。まあプロパガンダチックだというとそうかもだけど、娯楽映画だし、米国の政治指導者にそういうカリスマ性が似合うというのもまた事実。
円柱野郎

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