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エンド・オブ・ホワイトハウスのYYamadaのレビュー・感想・評価

3.7
【クリソツ映画】比較鑑賞③

◆本作:
 『エンド・オブ・ホワイトハウス』
◆クリソツな他作 (比較対象)
 『ホワイトハウス・ダウン』

〈クリソツ・ポイント〉
・2013年に公開
・テロリストによるホワイトハウス占拠
・警護員の単身行動が大統領を救う
・核爆弾の起爆装置を巡る攻防

〈本作の見処〉
①「北朝鮮テロリスト」リアルな設定
・アメリカ独立記念日の翌日となる7月5日、渡米していた韓国の首相と会談の最中、綿密に練られたテロ計画によりホワイトハウスが襲撃、占拠される前代未聞の事態が発生。大統領を人質にとった北朝鮮出身のテロリストは、日本海域からの米軍撤収と核爆弾作動コードを要求。
・誰もが手をこまねくなか、かつて大統領専属のシークレットサービスとして活躍しも、不慮の事故で大統領夫人を死なせてしまった経緯をもつマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)が、難攻不落の要塞と化したホワイトハウスへの潜入に成功。ペンタゴンと互いに情報交換を行い、バニングは武装テロ集団に反撃を開始するが…
・本作はライバル作品『ホワイトハウス・ダウン』より先行して企画化され、ライバル作より3ヶ月早い2013年3月22日に米国公開された。
・本作の特徴は『トレーニング デイ』や『イコライザー』シリーズのアントワーン・フークア監督による、緊張感のある演出。冒頭のホワイトハウス陥落までの描写は、ライバル作品に勝る迫力。
・また、朝鮮半島が絡むストーリーには現実味があり、終始緊張感が続く作品である。

②ジェラルド・バトラー無双!
・『300』のジェラルド・バトラーは本作でも無双状態で、とにかく力強い!アクションの質・量は本作に軍門が下る。
・また、作品を通じて、バトラー扮するマイク・バニングの悲哀が描かれ、バトラーの「漢っぷり」は本作でも健在。
・ヒーロー映画としてみるなら本作。シリーズ化も頷ける。

③クリソツ作品と比較すると…
○: 作品規模(制作費)は他作が上回る
 本作:70百万ドル 他作:150百万ドル
○: 世界興行収入も他作が上回る
 本作: 161百万ドル 他作: 205百万ドル
○: 世界情勢を反映した作品設定。破天荒作品でも、リアリティーは僅かに存在。
○:「漢のなかの漢」ジェラルド・バトラーによる無敵のアクションと悲哀のドラマ。
○: 警護/ジェラルド・バトラー×大統領/アーロン・エッカート×外部司令/モーガン・フリーマンの重厚な配役
▲: アクション重視のため、隠謀ドラマはライバル作に軍配。
×:日本の配給会社にとって、まさかのシリーズ化。本作の安易な邦画タイトルによって、続編の度にネーミングに苦慮しているのは「ワイルド・スピード」シリーズと同じ!?
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