こぅ

燃える仏像人間のこぅのレビュー・感想・評価

燃える仏像人間(2012年製作の映画)
-
芸大卒、宇治茶脚本/監督による、
ハンドメイドな奇天烈【劇メーション】。

京都で相次ぐ謎の仏像盗難事件。
そんな中、女子高生・紅子(井口裕香)は実家である寺の仏像を盗まれ、その上、両親までも惨殺され、天涯孤独の身に。
彼女は両親と旧知である円汁(寺田農)から、どうやら犯人は シーダルダ という盗賊集団かもしれないと聞かされ、復讐心に身を焦がすのだが、身寄りのない彼女はとりあえず円汁の寺へ引き取られる事に。
そこで彼女は、偶然、円汁秘密の部屋に迷い込み…。


・徹底した奇怪/奇妙な劇アニメ
バック画は静止画で、切り絵の人物を動かすスタイル。
勿論、セリフ中も表情は変化しないが、人間である主人公、紅子の 一々変顔 がツボか⁈。
その他、仏像人間らは兎に角、奇怪でキモい造形だ。
口から吐く異物/ゲロは、ジェルがチューブから出てくるイメージで、飛び散る血も絵では無く、実際の液体を使っている。
寺や仏像は古風/古典的なのに、物質転送装置 とかはメカニカル⁈で、未来的/SF的なギャップもユニーク。
キャストやキャラの名前が振り仮名でテロップされるのは親切。
劇伴もムードを演出していたな。


・あのMレーベルを先駆けた⁈盗んだ⁈構造
ストーリーも意外に 凝っていると言えば凝っていて、紅子が会える筈ない祖母に会えたりするSF構造/仕掛けがある。
合体しても弱かったヤツらは失笑だな。
終盤では、ラスボスとの一騎討ち。
おっぱい絡みの攻撃に良い意味で失笑するか否か⁈
エロ要素を入れてきたあたりは抜かり無い⁈脱力⁈

手作り感満載で、
下手物/シュール/変わり種 劇メーション に興味が有れば、体験価値は充分!!
こぅ

こぅ