はな

ヒステリアのはなのレビュー・感想・評価

ヒステリア(2011年製作の映画)
4.0
電動バイブが医療器具として開発されるまでの話。
いたって真面目な、どちらかというと社会派ストーリーです。

女性の様々な症状がヒステリーという病気でまとめられてしまっていて、さらに酷いとサクッと子宮取りましょうって言われるの怖すぎる。
ヒステリーはギリシャ語で子宮という意味なんだそうだ。
まだ脳などの仕組みが分かってなかったので、女性特有の様々な症状はすべて子宮が原因と思われていたんですね。

舞台はまだ細菌の存在が明らかになり始めた(でも、まだ町医者などはその存在を信じていない)イギリスなので、本当に女性としても人間としても、現代に生まれてよかったーと思ってしまう。

裁判の時に、モーティマーが証言をした後、傍聴している女性はもちろん、男性の数人も拍手を送っていたのがとてもよかった。
女性が様々な権利を持ち自立するまでには、本当に長い年月がかかったんだなぁ。

最後はまあ落ち着くところに落ち着いた感じ。
エンディングのエミリーがかわいいし、バイブの歴史もおもしろかった。
はな

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