勝沼悠

ヒステリアの勝沼悠のレビュー・感想・評価

ヒステリア(2011年製作の映画)
5.0
 1890年代のイギリスでの実話に基づくバイブレーター誕生物語。

 冒頭で細菌説や骨相学という単語が出てきてすぐにこの映画がふざけた映画でないことが分かる。この映画は精神医学と科学や社会との関係性を鋭く描いている。
 コメディとしてもラブストーリーとしても充分に楽しめる。女性達が自分の意思で生き始める時代の転換点を描いていて、見終わった後に前向きな気分にさせてくれる。
 そんな映画がバイブレーター誕生秘話でつくられているのだ! 脱帽である。

 関係職種の人は絶対必見。
 「危険なメソッド」を見て何だかピンと来なかった人も当時の時代背景が描かれているのでぜひ見てほしい。
勝沼悠

勝沼悠