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ヒステリアのcomaのレビュー・感想・評価

ヒステリア(2011年製作の映画)
3.0
完全に興味本意での鑑賞だったけど、真面目な映画でした。
女性には自由がなく、意思がないのが当たり前とされていた時代。女性の解放についてと、携帯マッサージ機(女性用)の誕生について。
不満を抱えた女性特有の、ヒステリーと呼ばれた症状に、自らの右手だけを使って治療を施していた医師が居たのには驚きです。
絶頂まで一時間とかかかっちゃう治療なので、治療対象は上流階級のご婦人。高額な治療…女性の抱え込む不満を快感だけで有耶無耶にしようとするのはいただけないけどね。

女だって不満の声を上げてもいいし、自分の体を好きに扱っていい。
女であることは楽しいことかもしれないけれど、絶望でもあるって台詞があった。今でもそんなふうに感じちゃう様な空気感があるんですよ。って言ったら当時の女性たちにがっかりされそうで。
でもそんな空気を無視してくれる男性も、空気読まない女性も増えてきましたよー、とは報告できるかも。

バイブが据え置き型から携帯型になって、某所にまで広まっていく壮大な展開にクスリ。
エンドロールは展示会会場となっております。昔のものはメカニカルでけっこうデザインがいい。いかにも医療用器具としての役割を全面に出してたんですね。
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