にゃんこむ

フォークス・オーバー・ナイブズ-いのちを救う食卓革命のにゃんこむのレビュー・感想・評価

3.0
アメリカで問題になっている健康問題に焦点を当てたドキュメンタリー。

何かに特化したタイプのドキュメンタリーや、自身を実験にした健康ドキュメンタリーと比べるとどうしても面白味がなく、平坦な内容だと思いました。

内容的にはアメリカで問題になっている肥満や糖尿病、ガンなどの健康被害の原因は食事にある、というもの。
現代人はコーヒーやエナジードリンクで疲労を誤魔化し、安価で手間の掛からない加工品を摂取する量が大幅に増えました。
そんな世の中で健康になるには、加工品を控える。
ただそれだけ。

確かに、一時期糖質制限にハマっていたときにコンビにでソーセージやつくねみたいな肉系のホットスナックを買ったとき、帰ってから成分を調べたら糖質の含有量がとても高くてビックリしました。
自分はたんぱく質を摂取しているつもりでも、糖質もりもりでそこから肥満に繋がったりするのかなぁと思いました。
(今では糖質制限はやめましたが。体に悪い物こそ美味しい!)

ヒポクラテスも汝の食事は薬とせよと言ったように、食事療法は昔からあります。
けれど、食材をそのまま売るだけで企業が儲からないから、世の中が加工品だらけになる流れは仕方ないと思いました。
企業が儲けられるのは加工品だけですし、世の中の人が加工品を求めている面もあると思いました。時間が無いなか手間隙かけて1から料理を作るのってなかなか難しい時代になってしまいましたよね。

作中の統計情報に関しては、少し疑問点を感じることが多かったです。
1958年の日本人の前立腺ガンは18人しかいなかった!アメリカはその何十倍もあって異常!!みたいな主張も、いやいや、ただ単に日本の医療が発達してなかったからじゃないの?とか、極端な主張ほど内容を疑ってしまう自分がいました。

現代社会で加工品を悪とみなして生活するのは難しいです。
極端に排除して生活しようと思うとかなり生き辛いと思います。
時間があるときくらいは、加工品に頼らず丁寧な料理を作りたいなぁと思いました。
にゃんこむ

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