Yukiko

プライズ〜秘密と嘘がくれたもの〜のYukikoのレビュー・感想・評価

4.1
2019年3月22日
『プライズ 秘密と嘘がくれたもの』
        2011年メキシコ・フランス・ポーランド・ドイツ制作
監督、パウラ・マルコビッチ。

1970年代のアルゼンチン。軍事政権下。
海岸近くの簡素な小屋に住む母と子はひっそりと暮らす。
子供の名前はセシリア。7歳。
学校に行くことになり、友達も出来た。
ある日、学校に軍人が来て作文を書くことになった。
セシリアが素直に書いた文章を、母は当惑し、先生の自宅に
行って、セシリアの作文の書き直しを懇願する。


セシリア役のパウラ・ガリネッリ・エリツォクちゃんの演技?
にしては自然すぎる!
自由にさせて、そこを撮って編集しているのでしょうか。
母親がセシリアの髪をとかしている場面、セシリアが一人
ご機嫌で楽しそうにしている、自然な仕草だ。

嵐で小屋の中に水が入ってきて、床が水浸しの場面。
母が掃除するのに、セシリアはベッドから椅子へと飛び移って
はしゃいでいる……子供の自然にはしゃいだ行動か。

そんな場面が幾つもあり、大人の置かれている状況がまだ
幼くて分からない7歳児の自然体の仕草、行為が描かれる。

そのセシリアの行動に反する母の反応、担任教師の反応、
これらを通して、この時代のアルゼンチンの軍事独裁
政権下、抑圧される庶民を取り巻く環境を観る側が想像する
……という映画かな。

音楽がない。
風の音がすごい。不安感をあおる。
砂が舞い上がる。

セシリアがかわいい❤ かわいすぎる❤

プライズ prize  賞、賞品
Yukiko

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