このレビューはネタバレを含みます
モールに現れたのはどう見てもおっさんで、アニーが思わず「25ではない」と呟くのに吹いてしまった。
親友の通報で全校生徒に見守られながら病院へ連れて行かれたアニーを待っていたのはFBI。
ただ犯人のチェイスは前半で終わり、蚊帳の外に置かれる家族たちが事件を受け止める心理にフォーカスしていく。後半はオーウェン演じる父が娘と対立して画面をさらっている。
DNA鑑定でほかにも被害者がいることが判明し察した母が、写真はちょっと、というのも聞かずアニーは興味本位で写真を見ると、写っているのは自分と同じそのへんの子供の姿。アニーが同意年齢の意味を知るきっかけにしてそれまでの自分を全否定する危険な一手。スペシャルサンクスにそっちの権威の名前が並んでいたが、捜査の手順と被害者への配慮の兼ね合いが手際よく映される。
監督はバンド・オブ・ブラザースでねちねち嫌味な隊長やってたデヴィッド・シュウィマー。7年に渡るリサーチの末完成させたそうな。実年齢14歳のリアナをキャスティングするのにこだわったのは、年長者が演じることで、これなら問題なさそうだ、と受け取られるのを危惧したためという
