このレビューはネタバレを含みます
女子高生のアニーがチャットで知り合ったチャーリーという相手は同年代の高校生じゃなくて20歳の大学生でもなくて25歳の大学院生でもなくて30代半ばのオッサンでしかも性犯罪者だったというお話。
いたいけな女子高生がチャットで知り合ったヤバい奴に付きまとわれるスリラーかと思いきや、全く予想とは違った内容だった。
性犯罪の被害者という意識のない(というか認めたくない?)アニー、犯人を許せない気持ちが昂り過ぎて暴走しだす父、犯人逮捕よりも娘の心のケアを第一に考える母、それぞれの心情のすれ違いが、家族間の亀裂を徐々に広げてゆく。
どの人物の気持ちも分かる部分もあり、理解できない部分もあり、本当に難しい問題だなと感じた。
ビデオチャットでもない限り、相手の姿なんて見えないわけだから、メールだけのやり取りなんて嘘つき放題だよなあ。年齢だって性別だってごまかせる。10年以上前の映画だけど、今でも十分通じる題材。
クライヴ・オーウェン、キャサリン・キーナー、ジェイソン・クラーク、ノア・エメリッヒ、ヴィオラ・デイヴィスと、脇を固めるキャスト陣が妙に豪華。
しかしラストは後味が悪いなあ。う~、モヤモヤする!