たかのめ

きっと、うまくいくのたかのめのネタバレレビュー・内容・結末

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
1.3

このレビューはネタバレを含みます

※ほぼネガティブな感想

※性暴力に言及してるのでトリガー警告…



評価が高くて、みんな口を揃えて「面白かった!」「泣いちゃった」と言ってたし
自分もいつか観よう、と思ってわりと期待値が高かった映画だった

それだからこそ、not for meだった時のがっかり感エグかった〜〜〜
悲しい〜〜…
得るものが無かったわけではないから 観てよかったのか、いつか観ようと思ったままだった方が良かったのか…


まじで「ゴーカン」のジョークがノイズすぎて集中しにくかったというか、あんまり入り込めなかった。あれ必要だったか????

インドでは合意の無い性行為を強いられることが多くて、そして殺される女性も多い、そういう過去に読んだいくつかのニュースが頭をよぎって、何も笑えなかった。

ていうか正直引いた。
音が似てる単語を書き換えたんだな、っていうのは分かるけど、これの何が面白いわけ?
性加害/犯罪を表す言葉だよ??
世界の現状を考えたら なにも笑い事じゃないでしょって思ったわ

日本語訳がちょっとアレだったのかな…?と思って英語で調べてみたら "rape" って書かれてたから、むしろ和訳した人は最善を尽くしたというか…「強姦」より多少マイルドに見える(?) 、かつ音が似てるという 元のジョークのニュアンスを保った いい翻訳だったのかな…って…

これがあのスピーチの間だけでのジョークだったら、まだ「分別つかない大学生のバカなジョーク」として流せたかもしれないけど
その後もずっと小出しに言われてて無理だった
社会人になってもそのクソなジョーク言い続けるの、どうかと思うな〜〜、?!!

内輪ネタの古いジョークとしてでも、友達がレイプだの強姦だの(元の音は「奇跡」に近いらしいけど)言ってたら まじで今後の付き合いを考えるんだけど…この感覚おかしいんですかね???

「ゴーカン」のジョークさえなければ、もっと気持ちよく観れたし、もしかしたら好きになれたかもなと思う


ついでに「ヒロシマ・ナガサキ」と「ヒトラー」は軽いネタとして扱うのは微妙じゃね…とも思った よほどのインモラルなキャラクターだったらまだしも…

そしてこれもまた別の話だけど、スピーチで代筆を頼むほど 習得していない言語を話してる人を、「間違ってるじゃん!」て笑うの、意地悪い笑いだな〜とは感じた
彼がいけ好かないキャラクターとして描かれてるのは分かってるし、だからだろうなっていうのも分かってるけどね


あと家族と卒業を背負ってるのに、酔っ払って学長の家に不法侵入してポストに放尿、それで退学!ってなったら飛び降り自殺(未遂)するの、マジで共感できなくてわろた
学生の自殺率が高いということは作中で言われてたし、死にかけたこと自体は全然笑えないが…酒の飲み方もうちょい考えな、???!
何してんのほんとに??ww

てかよく考えたら 3人自殺に追い込んで 未遂は1人だけなのやべぇよ、学長ォ



なんというか、映画の設定自体は面白かったんだよなぁ

お気楽ドタバタ映画かと思わせきや 突然挟み込まれる闇の部分だったり、消えてしまった同級生を探して、別人が出てきたと思ったら 身分が嘘だったことが分かり…
キャンパスでの青春も良かったし、最後彼を見つけられたところの景色もすごく綺麗で印象的だったし…

色々好きなところもあったけど、
自分にとってマイナスに感じる部分も目立ってしまったな〜という感想


みてて気になってしまったジョークが 全て書き換えられた世界線で「きっと、うまくいく」を観たい人生だった


うまくいかないこともあるわな、人生…
たかのめ

たかのめ