ダイナ

きっと、うまくいくのダイナのネタバレレビュー・内容・結末

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

評価の高さから見なきゃ見なきゃと思っていた。が、2時間51分という数字がどうも手を付けづらくて数年が経ってしまった。長くて面白い映画は最高だけど長くてつまらない映画のガッカリ感は異常なので、周りの評価も相まって期待というか個人的にハードル上げまくっちゃってる気もして後回しにしていた作品。今月Amazonプライム無料配信期間が切れるとのことでやっと重い腰を上げることができた。

結果面白かった。

工科大学を舞台とした青春映画。現代と過去(回想)を交代で映し大学生活での出来事と主役であるランチョーの失踪の謎について迫る作り。全体的にはコメディ感あふれているが、インドの学生の自殺の多さや学生間の貧富の差、就職における価値観を描いており、綺麗ごとだけでなく社会問題にも触れている。また人生における幸せ、夢の追い方など、見終わった後はド直球のヒューマンドラマという印象だった。

懸念していた長尺に関しても、いざ視聴してみたらまったく気にならなかったのも嬉しいポイント。大学生活での出来事、事件が面白おかしいのと、切り替わる現代パートでの謎の発生&回収、また回想に戻っての謎の回収&発生、数年後へのフラグ発言等とことどころで見せてくれるのがダレずに楽しめた理由だと思う。

特に終盤の退学→出産の下り、トラブルが起きても柔軟な発想で乗り切ろうとしたり、学生たちが協力してくれたり、「アール・イーズ・ウェル」でお腹の赤ちゃんが蹴る下りがここで効いてくるか!と盛り上がった。またその後の学長との鉛筆・ペンの話も回収してくれて嬉しい。学生生活での要素を一気に畳みかけてくれるシーンが最高だった。

ランチョーに人生の岐路を救われた友人二人ファルハーンとラージュ。二人が今度はランチョーを幸せにするよう奔走するラストが良い。ランチョーは学者と教師を両立していたみたいで、替え玉受験を隠す都合で大学と縁を切るって話で大学、友人、ピアと連絡を絶っていたってことだろうけど最後のシーンからそんなの関係ねえ!ってスタンスになったんだろうか。替え玉はいずれバレるだろうなとは思ったが考えるのは野暮っすね。
ダイナ

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