随分久しぶりになってしまったが、ストーリーの展開やテンポ、オールイズウェルなど同じ台詞の散りばめ方も流石だ。オールイズウェルは村での口癖だったか、この繰り返しも胸への仕草と共に呪文のように効いてくる。
こう有るべき、この筈だという常識に対し明るい歌からポップに、ドラマを通じて変わり者の天才ランチョーの競争社会を生きる人へのメッセージが強く、そして伝わり易いキャラクターや演出。説教気味だけど伝え方が上手いのは間違いない。後半の捻りもビックリした覚えがあるな。
問題児の学内でのコミカルさと暗くなり過ぎないドラマ、友人に対する優しさが一番感動ポイントだと思うが貧しい家庭のラージューの就職や写真の夢を突き通すファルハーンの父との和解、学長の家族にしても各々泣かせポイントがやはり胸に来るものがある。学長の言い分も一理あるが夢を追う大切さと人を想う大切さが詰まった作品。
カリーナさんは相変わらず綺麗だけど学長の娘にしてはゴージャスさが多少出てしまってるかな。
この時から一番変化を遂げたのはファルハーン役のマーダヴァンさんだな。十年満たないでこんな髭の似合うイケオジになるとは…ヴィクラムの時と見比べたけどほぼ別人と思うくらいの渋さ。
