アキラナウェイ

ベルリンファイルのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ベルリンファイル(2013年製作の映画)
3.8
昨日、ようやくの仕事納め。
1年よく頑張りました、自分。
納会で飲んで飲んで飲みまくりました。
*ちなみに去年、泥酔の末に記憶と鞄と財布を失くす大事件を起こしているので、納会前に自宅に立ち寄り、業務用PCと携帯と財布は置いての参加になりました。

ベルリンを舞台に北朝鮮諜報員と韓国国家情報院諜報員が繰り広げる激闘を描く。

韓国国家情報院員のジンス(ハン・ソッキュ)はベルリン市内でアラブ系組織と北朝鮮諜報員のジョンソン(ハ・ジョンウ)との武器取引の現場を監視していたが、現場に突入する際にジョンソンに逃げられてしまう。一方のジョンソンも韓国側に情報が漏れていた事に不安を抱き、内通者の存在を疑い始める—— 。

韓国と北朝鮮だけじゃない。

CIA、イスラエル諜報特務庁、中東、ドイツ政府が絡んでくるのでややこしい。特に主演のハン・ソッキュとハ・ジョンウは北と南のどっちだっけ??となりがち。

北朝鮮側の内通者は誰か—— ?

二重スパイの疑いは、ジョンソンの妻であるジョンヒ(チョン・ジヒョン)に向けられ、夫婦の愛が試される。

作風としては、ゴリゴリ硬派な諜報戦。何よりアクションシーンが素晴らしい。追い詰められたジョンソンがアパートの室内で追っ手との格闘の末、転落するシーンの凄まじさには圧倒させられた。

ジンスとジョンソンによる北と南の対立を描きながらも、彼らは次第に心を交わしていく。そして2人は平壌から派遣された保安観察員トン・ミョンス(リュ・スンボム)を迎え討つ展開に。

ミッション・インポッシブル韓国版か。ラストはタイマン勝負に持ってくる辺りは「M:I-2」を彷彿させる。

韓国映画でありながら、英語、ドイツ語が入り乱れ、一流のハリウッド作品と遜色ない仕上がり。諜報組織を持たない日本には、こういう作品が作れないだけに流石の一言。

強いて言えば、小柄なハン・ソッキュのトレンチコート姿が似合わないのが残念なぐらい。