ネズミの尾っさん一世

アンチヴァイラルのネズミの尾っさん一世のレビュー・感想・評価

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)
4.4
たぶんこれは吸血鬼の話。
セレブのスキャンダルや同行を追っている観客は、まるで生者の血なして生きれない吸血鬼のよう。この映画はたぶん、みんなが吸血鬼の世界が舞台で、みんな理性的な顔の下で血や肉片を求めている。セレブ(日本だとアイドルかな?とか思った)への慕情はウィルスより強力で人を吸血鬼にしていく。

にしても精神的な変化は内臓に変化を起こして、内蔵の変化は精神変化として現れるって思想は子供にも受け継がれるんですね。内蔵と精神の境目は傷口なんですね。最高です。はい、大好物です。

腕にセレブの皮膚移植してる医者を見て、自分の腕で皮膚培養をして第三の耳をつけたオーストラリアのアーティストStelaroを思い出した。この人の作品とかも親子共に好きそうだなぁ。