クローネンバーグの息子デビュー作、
セレブが感染したウイルスを採取して医療行為としてファンに注射してたり培養肉まで売ってるとかいう倫理観とち狂った世界でその医者の主人公が憧れのセレブのウイルスを勝手に自分に注射してなんだか大変なことになるお話。
話の骨組みというか流れはまぁわかる感じだけど設定が独特すぎて恐怖とワクワクしながら引き込まれる、そしてオチの圧倒的悍ましさ。
憧れが行きすぎて同一化の願望が平気で叶えられて許されるってことは恐ろしいもんです…
ついつい親父さんと比べがちになっちゃうし
ゾワゾワするいや~な不安な描写とBGMとかグロテスク加減、エロスのキモグロ昇華具合は似てるけど、
ポゼッサーでも感じた色味の冷たさ、ざらつき加減は息子にしかない特徴かな。
少なめながらも親父譲りのキモグロ造形はこっちの方が近未来ぽさあってオシャレに感じちゃう。
やっぱりウイルスって怖いし、どれだけ憧れの人でもわざわざ同じウイルス絶対打ちたくないわぁ…。